
「お問い合わせに繋がるようなバナー広告を出したいけど、どうしていいかわからない…」
「バナー広告を出してはみたものの、あまり効果がみられない…」
そんな方に是非試してほしいのが、「ABテスト」です。
「ABテスト」はバナー広告の改善に最適なWebマーケティングの手法のひとつです。
今回は “バナー広告の効果を上げるABテストの方法” について、バナーのいろはで実施したABテストの実例を交えて解説します。

さっそくABテストをはじめるラヴィ!

おっとその前に!ABテストのコツを伝授するぜ!
目次
そもそもABテストとは?
ABテストとはその名の通り、「AパターンとBパターンのどちらの方がより高い効果が得られるかを検証する方法」です。
ABテストは主にWebページのデザインやレイアウト、Web広告やCTAボタン等を改善するために行われます。
場合によっては、AパターンとBパターンの2パターンだけでなく、3パターン、4パターンと複数検証をするケースもあります。
今回は「バナーのABテスト」に焦点を当てて、詳しく解説していきます。
ABテストは何のために実施するの?
バナー広告におけるABテストの最大の目的は、
・クリック率を上げる
・コンバージョン率を上げる
この2点です。
ABテストの結果、優れていた方のバナーをさらに改善し、テストします。
このテストを繰り返すことで、バナー広告の効果を最大化させることができます。
クリック率の改善は、コンバージョン率の改善にも繋がります。自社の売り上げ増加の手段としてABテストを効果的に活用しましょう。
ABテストを実施する5つのメリット
ABテストを実施することのメリットとして以下の5つが挙げられます。
1.簡単に実施できる
2.比較的安価に検証できる
3.高い費用対効果が期待できる
4.リスクが少ない
これらのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
1.簡単に実施できる
異なる2パターンのバナーを用意するだけではじめることができます。費用も工数もあまりかからないので、非常に手軽です。
2.比較的安価に検証できる
一般的にコンバージョン率を改善しようと考えたときに、Webサイトのリニューアルには数十万〜数百万円の費用がかかります。
それに比べ、バナーの改善は数千円〜数万円ではじめることができるため、比較的低コストで検証を行うことが可能です。
3.高い費用対効果が期待できる
ABテストの方法によっては、少しの費用や工数でクリック率やコンバージョン率の改善に大きな影響をもたらすことがあります。
ABテストで成果を出すためのポイントについては、この後ご紹介します。
4.リスクが少ない
Webサイトのリニューアル等は、一度の実施で大きな効果が見込めますが、その分失敗したときのリスクも大きくなります。
その点、ABテストでは、「優れたバナーを残し、そのバナーをさらに改善していく」という検証のサイクルを回すことで、リスクを回避しながら効果を最大化することができます。
このようにメリットだらけのABテストですが、実施する際にはいくつかのポイントがあります。
ポイントを押さえないと、うまく成果が出ないこともあるので、以下必読です!
ABテストで成果を出すためのポイント
ABテストで成果を出すためのポイントは以下の2点です。
・検証のポイントを1つに絞ろう
・長期的に改善を繰り返そう
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
検証のポイントを1つに絞ろう
AパターンとBパターンで全く違うテイストのバナーをテストしても、どの要素が影響を与えたのかを把握することができません。AとBの要素の違いを明確にすることで、何が効果的だったのかを蓄積していくことができます。
では、AとBの要素の違いを明確にするとは一体どういうことなのでしょうか。
バナーのいろはで実施したABテストの実例を用いてご説明します。
実際に上記のAパターンとBパターンのバナーでテストを行ってみました。
するとBパターンの方が、クリック率が高いという結果に。
しかし、AとBはテイストが全く違うバナーであるため、どの要素が影響してこのような結果になったのかがわかりません。これでは次の改善に繋げることはできません。
ABテストでうまく成果を出すには「AとBの検証ポイントを1つに絞る」ことが大切なのです。
たとえば
・キャッチコピーを変更する
・テキストの大きさを変更する
・写真をイラストに変更する
・ボタンの配置を変更する
・割引率or割引額に変更する
など…
例を挙げればキリがありませんが、
部分的に変更してABテストを実施することで、より効果の高いクリエイティブのパターンを把握することができます。細かい改善を重ね、バナーをブラッシュアップさせていくことが、クリック率の増加に直結します。
長期的に改善を繰り返そう
ABテストは単発で行ってもあまり意味がありません。
一度で成果が出たとしても、市場やユーザーのニーズは常に変化し続けるものです。ユーザーに刺さるバナーを配信するためには、継続的なABテストが必要です。
今回は繰り返しABテストを行うことで、クリック率が2.4倍に増加した実例をご紹介します。
実は先程ご紹介したこのバナー、計4回のABテストを繰り返して「クリック率2.4倍アップ」という成果を出したんです。
いきなりここに行き着いたのではなく、成果を出すに至るまで、さまざまな過程がありました。
今回は特別に、その過程をすべてお見せしたいと思います!
ABテスト:1回目
はじめに、バナーのいろはが制作したAパターンのバナー。
思うようにクリック率が伸びませんでした。
そこで、上の2つのバナーでABテストを実施することに。
【検証ポイント】
Aパターン:CTAボタンあり
Bパターン:CTAボタンなし+提供サービス一覧
結果は…
なんと、どちらもクリック率は同じ!
「CTAボタンあり」の方が、クリック率の増加に繋がると予想していましたが、意外な結果に。
ABテスト:2回目
続いて、「人物写真のありなし」で検証してみました。
デザインのノウハウとして、テキストのみのものより人物写真を使用した方が、
・信頼感
・安心感
・親しみやすさ
が生まれるといわれています。
ですので「人物写真」を用いたバナーの方が、クリック率が向上するのではないかと予想しました。
検証したのは次の3パターンです。
【検証ポイント】
Aパターン:テキストのみ
Bパターン:男性の写真
Cパターン:女性の写真
ABテストの結果…
最もクリック率が高いのは、Cパターンでした!
2回のABテストの結果、「女性」の写真がクリック率の改善に繋がることがわかりました。
「女性」の写真は、男性の視線に止まりやすく、男性をターゲットにしたWebサイトや広告などで頻繁に使われる傾向にあります。しかし「女性」といっても子どもからご年配の方まで年齢層はさまざま。
どの年齢層の人物写真が最も効果的か検証するために、ABテストを実施してみました。
ABテスト:3回目
【検証ポイント】
Aパターン:若い女性の写真
Bパターン:子どもの女の子の写真
Cパターン:妙齢の女性の写真
普段バナーなどでよく目にする、親しみやすさのあるAパターンが、クリック率が高くなるのではないかと予想していました。
しかし…
「子ども女の子の写真」を用いたBパターンのバナーが最もクリック率が高いという結果に。
クリック率が高くなるのではないかと予想していたAパターンは、Cパターンよりも低いというデータが出ました。
ここまでで、「女性」かつ「インパクト/意外性がある」という要素がクリック率の増加に影響していると判明しました。
そこでさらに
・女性
・インパクトがある
この2つの要素を含むバナーでABテストを実施してみました。
ABテスト:4回目
【検証ポイント】
Aパターン:女性のアニメキャラクターのイラスト
Bパターン:女性の写真
結果は…
「女性のアニメキャラクターのイラスト」を用いたBパターンのクリック率が高くなりました!
ここまで計4回のABテストを実施してきましたが…
なんと、最終的にクリック率が2.4倍もアップするという結果に!
計4回のABテストで、
・女性
・インパクト
・意外性
の3つの要素がクリック率の改善に効果をもたらしたことがわかりました!
どれも予想を覆すような結果ばかりでしたね。
このように、想定外のところに「当たり」があるというケースは少なくありません。どれも実際に試してみなければ気づくことができませんでした。
効果が得られた要素を次に繋げて、ブラッシュアップを継続していくことが大切なのです。
検証のポイントを1つに絞って、ABテストを繰り返すことの重要性、おわかりいただけたでしょうか?
まとめ
はじめから結果がわかっているなら、ABテストは必要ありません。
一般的に良いとされるバナーのテンプレートはあっても、実際に検証をしてみなければ、本当に効果があるかはわかりません。
・検証のポイントを1つに絞る
・継続的に改善を繰り返す
この2つのポイントをしっかりとおさえて、ABテストを実施し、効率よくクリック率をアップさせましょう!
現在バナー市場では、新規およびリサイズバナーを無料で作ることができます。
月10個リサイズできて、最長3カ月継続可能!
無料でABテストを始められるチャンスです!
ABテストを検討している方は、是非一度お問い合わせください。